毎朝、出勤の為、最寄りの駅まで15分ほど歩いている。途中、中学校がある為、通学する中学生と一緒のタイミングで歩くことがよくある。今日は、歩道を歩いていると、3人の男子中学生が横一列になり、歩道いっぱいに歩いていた。その後ろを私が歩いていたのだが、3人の中学生はしゃべっているせいか、歩くのもゆっくりだった。
私の方が、歩く速度が速い為、追い越そうしても追い越せない状況であった。そんな時、私の後ろから一人の女性が近づいてきた。私と同じように、3人の中学生の壁にひっかかっていた。見かねた女性は、中学生に背後に行き、『道いっぱいに広がらないで歩きなさい』と怒りながら、道を強引に開けさせた。その後、女性はスタスタとすばやく歩いていってしまった。
私も、女性が言ってくれたおかげで、道が開き、中学生より先に歩くことができた。その瞬間は、前にいくことが出来てよかったと思った。しかし、よくよく中学生の気持ちになってみるとどうだろうか?
最近は、コロナの影響で会話することも少しタブーな気がしてならない。もちろん中学生達は、学校内でしゃべって楽しい時間を過ごしているのだろう。と考えると、通学のわずか数分だと思われる、友達との貴重な会話時間が、朝の一言で嫌な気持ちになってしまったのではないか。もちろん周りのことを考えず、道いっぱいに広がり、通行の妨げになっていたのかもしれない。道をふさいでしまっていたことは、よくないだろう。しかし、大人の私たちが、自分が通れないので、文句を言って道を開けさせて通り抜けてしまって本当によかったのだろうか?
時間がなかったり、その時の状況でつい言ってしまったことかもしれないが、もっと私たち大人が、怒ったりせず、温かい目を持って過ごすことができればと思った瞬間だった。怒らず、腹を立てず過ごしたいものだ。
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